なんと彼もまた時計好きだそうです。
休みの日は氷結を飲みながら自分のコレクションの時計を眺めたり、磨いたりしているそうです。
お話を聞いているとそんじゃそこらの時計好きと言われている芸能人なんかと比べ物にならない位好きみたいですね。
一緒にお話をしたらそれこそ1週間位徹夜で語りあえそうです…。
私との違いはたくさんコレクションを持てること…、大きな違い…。
悔しいかな、そのようなコレクションをしてみたいです…。
今回はその熊川さんも着けていた時計の機構に付いてお話しましょう。彼が収録に着けてきた時計はジェラール・ペルゴのスプリットセコンドクロノグラフでした。
と言うことで今回はクロノグラフ及びスプリットセコンドクロノグラフについてです。
有名所は、そうですね、やはりゼニスのエルプリメロシリーズ、オメガのスピードマスター、ロレックスのデイトナ、ブライトニング全般とタグホイヤー全般ですね。
その他にもたくさんのメーカーが出しています。
前回お話したGMTの時計よりもまだ普段で使う機構かと思います。そもそもクロノグラフとは?
昔体育とかで50メートル走を計るときに使ったあれです。
別名ストップウォッチとも呼ばれています。
クロノグラフのスタートは1720年頃、イギリスの時計職人ジョージ・グラハムが考案。
語源はギリシャ語で時間"chronos"を記録する"graph"という意味の造語「クロノグラフ」と名付け、翌年特許を取得しました。
その後のクロノグラフは時代と共に変化をしていきました。
まずは1915年、ブライトリングが世界初の腕時計クロノグラフ「30分タイマー」を発表。当時は第一次世界大戦真っ只中で腕時計の需要が高まり、時計の技術が急速に発達しました。
傑作ムーブメント、バルジュー23が開発されたのもこの頃です。
バルジュー、ビーナス、レマニア等のムーブメント会社も競って大量生産する時代となりました。
1940年代に第二次世界大戦が始まり、航空機の発達に合わせてクロノグラフも進化していきました。
1942年、ブライトリングから速度や燃料消費等の計算ができる回転式の計算目盛を装備した「クロノマット」が発表され、1952年には航空用時計「ナビタイマー」が発表されました。ムーブメントには傑作ビーナス178が搭載されていました。
戦後、1957年にはアポロ計画に採用されるオメガの「スピードマスター」が誕生。レマニアの開発した耐久性の高いムーブメント、キャリバー321 (2310)を搭載していました。1963年にはバルジュー23系の72をベースにしたロレックスの「デイトナ」が登場。
機構の発動はいたって簡単でリューズを挟んで上下にボタンを配置されています。左利き用にとフェイスの左側にボタンを配置したモデルなどもあります。あまり一般的ではないですが…。
上のボタンでスタート・ストップ、下のボタンでリセットが標準です。
しかし、実は自動巻きのクロノグラフはその先の1969年の3月3日、世界初の自動巻きクロノグラフが発表されました。ブライトリング、ホイヤー・レオニダス、ハミルトン・ビューレン、デゥボア・デプラの共同開発で、ビューレンの薄型2針時計用の自動巻きムーブメントの上に、デゥボア・デプラのクロノグラフモジュールを重ね合わせたものでした。これが「クロノマチック」と呼ばれたキャリバー11です。
クロノマチックに遅れること半年の9月、ゼニスが傘下のモバードと共同で、驚異的なスペックを持つ自動巻きクロノグラフの一体型ムーブメント 3019PHCを発表。0.1秒を計測できるスピードと精度向上のために、他に類を見ない毎時36,000振動を実現。高振動に対応した耐久性のある歯車や潤滑油、よりパワーを必要とするゼンマイや巻上げ機構も専用開発されました。このムーブメントを搭載した時計はスペイン語でNo.1を意味する「エル・プリメロ」と名付けられました。
スウォッチグループやヴァンドーム(現リシュモン)などの大型資本グループをバックに、古のマニュファクチュールメーカーが復活し、独自のクロノグラフを開発するようになります。大手資本やブランドに属さない独立時計師達も複雑機構をもったユニークピースのクロノグラフを製作するようになり、新たな時代の幕開けをむかえました。
21世紀になると、ロレックスが完全自社開発の自動巻きクロノグラフを搭載したデイトナを発表します。古典的な設計のゼニス製ムーブメントから脱却し、計測精度の高い垂直クラッチを採用していました。この後、スイス大手メゾンは続々とムーブメントを開発していきます。2005年には、フランク・ミュラー、ジャガー・ルクルトが、 2006年にはパテック・フィリップがオリジナルの自動巻きクロノグラフを発表します。どれもトレンドの垂直クラッチ方式を採用していました。
これが今日までのクロノグラフの動きです。
次にスプリットセコンドクロノグラフですが、これを開発したのがあのブレゲであることは以前お話したと思います。
この機構は何かと言うと、単純に二つのラップタイムを計測できる機構です。
50メートル走で一着と二着を同時に計れるということです。
一般的に3つのボタンを使用します。
まずクロノと同じ右側のリューズを挟んで上下のスタート・ストップとリセット。右側に配置したボタンが二つ目の針を止めるボタンです。言葉で説明するのは難しいですが、頑張ってみます。
まずスタートボタンを押すと文字盤にある2つの重なっている秒針が同時にスタートします。右側のボタンを押すと下にある秒針が止まります。2つの内のもう一つは動き続けています。
ストップを押すと動いている2つ目の針も止まります。これで二つの時間が計測されました。
ここでリセット!と思われますが、実は順番があって、まず右側のボタンを押して2つ目の針に追いつかせ重ならせます。で、最後にリセットボタンで二つとも0に戻ります。
正直書いていて分からなくなってきました。
実物で触ってみてください。
ちなみにスプリットセコンドクロノグラフは別名ラトラパント(rattrapante)、割剣(わりけん)ともいいます。
この機構は比較的高価です。
クロノとの見分け方は簡単で第三のボタンがあるかないか、そして料金で判断できると思います。
第三のボタンが右のリューズに付いているモデルなどもあるので確認してみてください。
その他にクロノグラフで計測中にリセットボタンでゼロに戻って計測を継続できる機構、フライバックというものもあります。
大抵は文字盤に「Fly Back」と書かれていたりします。
ここまでがクロノ、スプリットクロノです。
今回はちょっと長かったですね…。
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